高血圧と動脈硬化

日本人の高血圧の大部分は本態性高血圧と呼ばれる原因が特定できない高血圧で、どんな検査をしてもはっきりとした原因が見つからない高血圧です。高血圧は自覚症状はほとんどとなく、症状だけで高血圧を見つけることはできません。 したがって、定期的に血圧を測定する必要があります。

高血圧と動脈硬化(つづき)

高血圧を放置していると、血管が硬くなる動脈硬化になったり、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中などの発作を起こすといった、命にかかわる病気につながっていきます。

血管を流れる血液の圧力が高くなると、つねに血管に刺激がかかり動脈(酸素を届ける血管)が傷んでいきます。同時に血液を高い圧力で送り出している心臓に負担がかかってしまいます。つまり高血圧は、血管や心臓に障害をもたらすということになります。

心臓や血管等の病気(循環器病)の危険因子としては、高血圧、喫煙、高コレステロール血症、糖尿病、高齢(男性60歳以上、女性65歳以上)、若年発症の心血管病の家族歴などがあげられます。

高血圧の状態が続くと、心臓は過重労働に対応しようと心筋をふやし、大きくなってしまいます(心肥大)。また血管(主に動脈)は、高圧に対して壁を厚くしますから血液の成分が動脈の内壁に入りこみ、それにコレステロールが加わるなどで動脈硬化を起こしてしまいます。

そして動脈硬化は血液の流れを悪化させ、多くの血液を必要とする臓器である脳や心臓等に害が及ぶことになります。

高血圧食事

高血圧と動脈硬化(詳細)

高血圧は動脈硬化を引き起こします。

冠動脈(冠状動脈)は心臓の筋肉に酸素と栄養を運ぶ血管ですが、これが硬くなると血液の流れが滞り、そこに血のかたまりができやすくなります。こうして血管が詰まって心筋が血液不足となり、虚血性心臓病(狭心症や心筋梗塞)へと至ってしまいます。

脳の動脈が硬くなると、心筋梗塞と同じように脳梗塞が引き起こされます。同時に硬くなった細い血管はもろくなりますから、そこに高い圧力がかかると脳の血管が破れて出血が起こり、脳出血となります。

脳卒中は脳梗塞や脳出血などの、脳の血管の障害が原因となって脳が正常に働かなくなる状態をいいますが、虚血性心疾患も脳卒中も、一度に大きな発作が起こると、生命にかかわる危険な病気です。

腎臓も動脈硬化の影響を大きく受ける臓器です。腎臓は、血液から老廃物や有害なものを濾過してとりだし、それを尿にして体外に出すという働きを持っていますが、そのため腎臓の本質部分は、毛細血管のかたまりのようになっています。したがって動脈硬化が起こって血液の流れが悪くなると、腎臓の機能は落ちてしまいます。

厚生労働省によりますと、高血圧の治療が進み、昔にくらべれば腎臓病になる確率は減っているものの、高血圧の人が長生きするようになっており、今でも人工透析を受けている人の原因の第3位も高血圧などによる腎硬化症(2002年/不明分を除く)であり、1993年からの10年間に2.5倍に増加している、となっています。


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